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豆乳パティシエ・植物性料理研究家
Uno Yukiko
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COLUMN

2020.10.09

【プティフールに恋をした】

皆さんは『プティフール』という言葉からどんなお菓子を想像しますか?

『プティフール』とは、フランスの18世紀から続く伝統的なお菓子で「小さなお菓子類」という意味があります。

小さくて、かわいらしい、一つ一つに味と表現の世界がある、乙女心を捉えて離さないような、そんなメルヘンでロマンチックなお菓子たちです。

私がこの『プティフール』に出会ったのは、27歳の時に、幸運にも懸賞で当選した「フランスお菓子修行の旅」でのことでした。

24歳の頃からフランス菓子のお店でスイーツ作りに携わり、ずっと行きたいと憧れていた本場フランスに、物語のような幸運でたどり着き、そこで恋に落ちたお相手が『プティフール』です。

実は私は、甘いものは「好き」ではなく、女性にしては珍しく甘いものはそんなには食べれない、「どちらかというと苦手」なタイプ。フランス菓子を創り始めたのも、その調理法の面白さに興味を持ったからで、お菓子が大好きだからという理由ではなかったんです。

そんな私が、どうして『プティフール』に恋をしたかと言うと、私にちょうどいいサイズで美味しく頂き、お腹も心も幸せな気持ちに満たされたからです。

フランス人は朝からスイーツを食べるほどのスイーツ好きが多いと言われてます。そして、そのスイーツに対する情熱は、普通のお料理を食べた後も最後はスイーツで締めくくるという文化に繋がり、食後のちょうどいいサイズの『プティフール』になっています。

日本で、ケーキと言えば9㎝程の手のひらサイズのものがメジャーです。レストランで食後にケーキを注文して食べるには大きすぎます。それが、フランスでは、必ず『プティフール』が最後に出て来て、食後のデザートまでがお料理の一環となっているわけです。

デザートまでがお料理の一環という、豊かでお洒落なフランスの食文化に感動し、
「日本でも『プティフール』がどんなお店でも食べれたらいいのに」
と心底思いました。

この懸賞で当選した「フランスお菓子修行の旅」で『プティフール』に恋をしたことによって、帰国してからの私のお菓子作りの情熱にも変化が現れました。

私は17歳から料理の世界に身を置いていたので、「一人前の料理人は自分の店を持つもの」という、今考えれば世間知らずな固定観念を持っていました。そして、その固定観念の上に、恋のお相手『プティフール』が現れたので、私のイメージは
“自分のお店で、フランスの街角みたいにみんなが食後の『プティフール』を嬉しそうに食べている、お腹も心も満たされた幸せな光景”
が広がりました。

「どうして日本には『プティフール』が売っていなんだろう?無いなら自分で創ろう!」
私のチャレンジ精神に火が灯りました。

フランスでの『プティフール』との出会いから約3年後、私は夢を実現させ京都一乗寺の「むしやしない」をオープンさせます。

いつもきっかけは、『プティフール』のような小さな種でした。その小さな種を大切に大切育てて、「むしやしない」のような形になって、「あぁ、やっと種が実った」と思った瞬間から、また新しい挑戦と夢とが始まります。

「むしやしない」では思い描くような夢のようなスタートは当然できませんでした。スイーツを一口サイズにして『プティフール』の世界観をまねするだけでは、響くものがありませんでした。
「自分が女性だから、女性の気持ちに寄り添ったスイーツを考え出さないと」
自分らしさや、自分の強みを最大限に活かし、悩みに悩んで、試行錯誤を繰り返し、女性に喜ばれる食材・豆乳を使って「むしやしない」オリジナルの『プティフール』の世界観を創り上げてきました。「むしやしない」の『プティフール』は『むしや花コフレ』と『むしや花コフレランチ』として、現在、多くのお客様に喜んで頂いています。

次回は現在、『むしや花コフレランチ』と同様に人気のあるケーキ『ミラクル*ケーキ』シリーズ(アレルギー対応ケーキ)が私のお店でどうやって完成されたのか?

完成に至った開発秘話をお伝えさせていただきます。


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