植物性料理研究家うのゆきこです。
「野菜は健康によい」
おとなの日本人ならたぶん全員知ってる。
だから、わたしたちはふだんから野菜を食べようと少しは意識しています。でもそれで足りているかどうか心配ですよね。 足りているかどうか目安があります。
厚生労働省によると健康のためには毎日350グラム分の野菜を食べると良いそう。
350グラムってどのくらいの量なのかはこちらを見てみてください。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-015.html
さて、わたしたちが野菜を食べている量、実際はどうかというと、300グラムが、いまの日本人の平均値。目安350グラムに対し実際は300グラム。
つまり、わたしたちは野菜を食べてるつもりでもじつは少し足りない。
毎日の野菜を食べる量をあと50グラム増やすだけでいいんですけどその「あと50グラム」がなかなか難しいようです。
どうしたら人々はもっと野菜を食べるのでしょうか。
このテーマを真剣に研究している科学者が世界にはたくさんいます。
彼らの研究によって野菜の健康効果をいくら説いても残念ながら人々の野菜摂取量はたいして増えないということが最近、わかりました。
「いまのうちに勉強すれば将来、出世するよ」と言われたところでたいがいの子どもたちは勉強しませんね。
それと同じで、コマツナにはカルシウムが豊富だよタマネギを食べると免疫力が上がるよ
などと言われたところでたいがいのおとなは野菜を食べる量を増やさないようです。
食育のセミナーや栄養学の講座などでわたしたちは野菜の健康効果を説いて回りましたが効果は小さかったのかもしれません。
ところが科学者の研究によってこんなことも判明しています。
(飲食店で)
メニューに書かれた言葉が魅力的であれば人は野菜をもっと食べる
(スーパーで)
ポップやパッケージに書かれた言葉が魅力的であれば人はその野菜を買う
つまり
美味しそうに感じれば人は野菜を食べるということ。
コマツナにはカルシウムが豊富だよタマネギを食べると免疫力が上がるよと言われても食べないかもしれないけど、それどころか健康効果を強調すればするほど味気なさが印象づけられるそう。
逆にコマツナの刻み漬けオリーブオイルがけあつあつごはんとタマネギのステーキ特製ショウガ醤油で のような感じで書いてあったら健康効果がどうであろうときっと食べる。
スタンフォード大学による研究のようなので信頼できる結論だと言えるでしょうね。
野菜で食育したかったら国語のセンスを磨くのがいいのかも?
すごいキレイな野菜寿司の写真をみつけました。
パリの野菜寿司の店
http://vegesushi.eu/
伝統的なたべものから、いままで想像もしなかった新しいたべものまで、
プラントベースフード(植物性料理)の世界はとても広いです。