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豆乳パティシエ・植物性料理研究家
Uno Yukiko
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COLUMN

2020.07.20

泳ぐベジタリアン

植物性料理研究家うのゆきこです。

水族館で魚がコマツナを食べているのを見たことがあります。

ひもで縛って水槽の上から垂らしたコマツナを、無数の小魚が食いちぎっていました。
昔の映画とかででよくある
川を渡ろうとする牛にピラニアの大群が襲いかかるシーンみたいなのを思い起こさせてくれます。

でも、魚にとってコマツナってそんなに美味しいものなのでしょうか。見事な食べっぷりに少し見とれていましたが、考えてみればコマツナは陸の野菜。

海中を泳ぐ魚が陸の野菜に食いつくなんて文字どおり不自然です。水族館でもなければ
ふつうはありません。
それなのに飼育係の人はどうしてわざわざ「魚にコマツナを食べさせよう」と考えたのでしょう。その謎は今でも解けていません。

水族館の魚はコマツナを食べましたが最近の養殖場には果物を食べる魚がいます。
養殖魚の世界で魚に果物を食べさせることが流行っているからです。

ユズやスダチを食べて育ったブリやヒラメ
ミカンを与えられて育ったアユ
レモンで育ったハマチ
ブドウで育ったニジマス  などが養殖されています。

「フルーツフィッシュ」と呼ばれる、これらの魚を刺身にしてみると、果物の香りが
たしかにします。

同時に魚臭さが減っています。
そのほか、「オリーブハマチ」は、オリーブの葉をハマチに食べさせたもの。

「ハーブサバ」は、ナツメグ、オレガノ、シナモン、ジンジャーという4種のハーブを
サバに食べさせたもの。

オリーブの葉もハーブも果物ではありませんが、

「フルーツフィッシュ」に分類されています。

海中を泳ぐ魚が陸の果物に食いつくなんてこれも不自然なのですが魚は喜んで果物を食べているようです。

今回は魚にもベジタリアンがいるという話でした。


COLUMN

2020.07.15

次に来るのは素食?

植物性料理研究家うのゆきこです。

インドに菜食の人が多いというのは日本でも比較的よく知られていますが、台湾にも菜食の人が多いというのは日本ではあまり知られていないように思われます。

案外、欧米の人たちのほうが台湾に菜食の人が多いことを知っているようです。
台湾は国民の1割が菜食主義ですが、彼らが食べる食事のことを「素食」といいます。

「素食」というと日本語では「簡素な食事」を意味しますが、台湾の言葉では日本でいう「精進料理」に近い意味になります。

日本でも海外でも昔の菜食料理は体には良さそうだが味気なさそうなものが多かったと思いますが、近年、菜食料理のレベルは大幅にアップし、体にも良く料理としても美味しいものとなっています。

この変化は台湾も同様で、菜食主義でない人の間でも菜食は美味しい料理だ菜食料理に慣れていなくても満足できる料理だと認知されているようです。現在の台湾では一般にも「素食」が普及し、高級レストランから屋台まであちこちで「素食専門店」を見かけるようになりました。
素食のビュッフェ、素食の駅弁、素食のキッチンカーなどもよく見かけます。

その普及ぐあいを見ると「菜食主義者が1割というが本当はもっと多いのではないか」と思ってしまうほど。

私の友人に「現在、日本食が世界中でもてはやされているが、次に来るのは台湾の『素食』だ」と主張している人もいます。

果たしてどうなるか、楽しみですね。


COLUMN

2020.07.13

野菜の「オトナの事情」

植物性料理研究家うのゆきこです。

「ピザは野菜の一種である。なぜなら、たっぷりとトマトペーストがかかっているから」

2011年のこと。
アメリカの国会で、そんな議案が、賛成多数で可決されました。

ウソのようなホントの話です。大のオトナが国会で議論するような話とは思えないかもしれませんが、当時のアメリカ大統領オバマ氏が全米の学校のランチタイムで野菜を増やしジャンクフードを減らそうとしたことに対し、ピザ業界が反発し、国会議員に働きかけてこんな議案を通したのです。

以後、この国ではピザは野菜として認定されており学校給食や学校のカフェテリアに提供されています。

オトナの事情で奇妙な政治的結論が出た実例をもう1つ。

「プリングルスはポテトチップスかビスケットか」が、裁判で争われました。
2008年、イギリスでのことです。

ポテトチップスだと税金が高くなるので、メーカー(当時はP&G)は
「プリングルスはビスケットである」と主張。
いっぽう、税金の欲しいイギリス政府は「プリングルスはポテトチップスである」と主張。
最高裁判所の下した判決は、「ビスケットである」でした。

以後、この国ではプリングルスはビスケット扱いであり、ポテトチップスではありません。

19世紀、アメリカで「トマトは野菜か果物か」が、裁判で争われました。 当時のアメリカは、輸入果物には関税がかかりませんでしたが、野菜には関税がかかっていました。
そこでトマトの輸入業者は、関税を払いたくないために「トマトは果物だ」と主張。

逆に関税を徴収したい国側は「トマトは野菜だ」と主張。

両者の論争はエスカレートしこれも最高裁判所まで行くことになりました。
結局、野菜側が勝利し、トマトの野菜認定が確定しました。

ピザ=野菜

プリングルス=ビスケット

というのは奇妙な結論ですが、トマト=野菜というのは、わたしたちの感覚と合っているように思いますね。


COLUMN

2020.07.06

「幸せ感」を呼ぶプラントベース

植物性料理研究家うのゆきこです。

日常の食生活がプラントベースになっている人は肉食過多の人に比べ心臓病のリスクが低く、ガンのリスクも低い。(ただしガンの種類による)
このことは、野菜ソムリエなどいわゆる食育系の人のあいだではよく理解されています。

* プラントベースと心臓病予防との関連
* プラントベースとガン予防との関連
については、
1970年代から調査が行われており、1990年代初頭には「デザイナーフーズ計画」によってガン予防に有効と考えられる農産物が発表されました。その後も研究は各地でさまざまに実施され、エビデンスも多数、蓄積されています。

科学の世界にも「流行」「トレンド」というものがあります。
最近は、「心臓病予防」「ガン予防」よりも、「メンタルヘルス」のほうが流行になっているのか、
* プラントベースとメンタルヘルスの関連
に関する研究が目立つようです。

例をあげると、スペインの大学が、15,000名の健常者を対象に10年かけて行った研究で
「日常の食生活がプラントベースになっている人はうつ病になりにくい」
という結果が出ました。

もう1つ例をあげると、イギリスの大学とオーストラリアの大学とが12,000名の健常者を対象に3年かけて行った研究で
「肉食過多の人がプラントベースにシフトすると2年以内に幸福感が上がる」という結果がでています。

また1つプラントベースを推奨する理由が増えました。


COLUMN

2020.07.03

果物を狩る?

植物性料理研究家うのゆきこです。

昭和30年代のころ、バナナは比較的珍しいものでした。
誰かの御宅を訪問する際の手土産になっていたほどです。今ではバナナはスーパーの店頭に山のように置かれており珍しくもなんともなく、手土産にもなりません。

平成のはじめごろまでアボカドも比較的珍しいものでした。「カ」に濁点をつけてアボ「ガ」ドと間違って呼んでいた人がときどきいました。アボカドの表面の皮は
中が熟すにつれ緑色から黒色へと変化しますが、アボカドが珍しかったころは人々も「食べごろ」を知らなかったため皮の色と内部の成熟度の関係を示すカラーチャートが、売場に置かれていました。

今ではアボカドはどこのスーパーにも並んでいます。「食べごろ」の知識も普及してしまったのか、カラーチャートは見かけなくなりました。

バナナやアボカドのように当初は珍しかった輸入果実が日本にも普及するいう例は他にもあります。キウィやマンゴーなどもそうした例ですね。

いっぽう、ピタヤやチェリモヤなどは、まだ「珍しい」段階にあり
普及するかどうかは未定といったところです。バオバブやジャックフルーツなどは
ヨーロッパではときどき見かけるようですが日本ではまず見かけません。

さて、
こうした南国のフルーツにはジャングルの奥地などで誰かが最初に発見し、それを文明社会に紹介したという過去があります。
だれかが発見しなければ、伝わることがありません。わたしたちが南国の果実を味わえるのはだれかが発見してくれたおかげなのです。

じつはまだ知られていない新種の果物を探して、主にジャングルを探検する専門の「職業」があります。
「フルーツ・ハンター」という職業です。
果物の世界のインディー・ジョーンズといった雰囲気です。
果物会社や種苗会社の人が会社から給料をもらってフルーツハンティングをしていますが、フリーでやっている人もいるようです。

そういう人たちがジャングルの猛獣や毒虫や病気などと戦いながら新種のフルーツを発見し、わたしたちのもとへ届けてくれていることを覚えておきたいですね。


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