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豆乳パティシエ・植物性料理研究家
Uno Yukiko
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COLUMN

2020.07.15

次に来るのは素食?

植物性料理研究家うのゆきこです。

インドに菜食の人が多いというのは日本でも比較的よく知られていますが、台湾にも菜食の人が多いというのは日本ではあまり知られていないように思われます。

案外、欧米の人たちのほうが台湾に菜食の人が多いことを知っているようです。
台湾は国民の1割が菜食主義ですが、彼らが食べる食事のことを「素食」といいます。

「素食」というと日本語では「簡素な食事」を意味しますが、台湾の言葉では日本でいう「精進料理」に近い意味になります。

日本でも海外でも昔の菜食料理は体には良さそうだが味気なさそうなものが多かったと思いますが、近年、菜食料理のレベルは大幅にアップし、体にも良く料理としても美味しいものとなっています。

この変化は台湾も同様で、菜食主義でない人の間でも菜食は美味しい料理だ菜食料理に慣れていなくても満足できる料理だと認知されているようです。現在の台湾では一般にも「素食」が普及し、高級レストランから屋台まであちこちで「素食専門店」を見かけるようになりました。
素食のビュッフェ、素食の駅弁、素食のキッチンカーなどもよく見かけます。

その普及ぐあいを見ると「菜食主義者が1割というが本当はもっと多いのではないか」と思ってしまうほど。

私の友人に「現在、日本食が世界中でもてはやされているが、次に来るのは台湾の『素食』だ」と主張している人もいます。

果たしてどうなるか、楽しみですね。


COLUMN

2020.07.13

野菜の「オトナの事情」

植物性料理研究家うのゆきこです。

「ピザは野菜の一種である。なぜなら、たっぷりとトマトペーストがかかっているから」

2011年のこと。
アメリカの国会で、そんな議案が、賛成多数で可決されました。

ウソのようなホントの話です。大のオトナが国会で議論するような話とは思えないかもしれませんが、当時のアメリカ大統領オバマ氏が全米の学校のランチタイムで野菜を増やしジャンクフードを減らそうとしたことに対し、ピザ業界が反発し、国会議員に働きかけてこんな議案を通したのです。

以後、この国ではピザは野菜として認定されており学校給食や学校のカフェテリアに提供されています。

オトナの事情で奇妙な政治的結論が出た実例をもう1つ。

「プリングルスはポテトチップスかビスケットか」が、裁判で争われました。
2008年、イギリスでのことです。

ポテトチップスだと税金が高くなるので、メーカー(当時はP&G)は
「プリングルスはビスケットである」と主張。
いっぽう、税金の欲しいイギリス政府は「プリングルスはポテトチップスである」と主張。
最高裁判所の下した判決は、「ビスケットである」でした。

以後、この国ではプリングルスはビスケット扱いであり、ポテトチップスではありません。

19世紀、アメリカで「トマトは野菜か果物か」が、裁判で争われました。 当時のアメリカは、輸入果物には関税がかかりませんでしたが、野菜には関税がかかっていました。
そこでトマトの輸入業者は、関税を払いたくないために「トマトは果物だ」と主張。

逆に関税を徴収したい国側は「トマトは野菜だ」と主張。

両者の論争はエスカレートしこれも最高裁判所まで行くことになりました。
結局、野菜側が勝利し、トマトの野菜認定が確定しました。

ピザ=野菜

プリングルス=ビスケット

というのは奇妙な結論ですが、トマト=野菜というのは、わたしたちの感覚と合っているように思いますね。


COLUMN

2020.07.06

「幸せ感」を呼ぶプラントベース

植物性料理研究家うのゆきこです。

日常の食生活がプラントベースになっている人は肉食過多の人に比べ心臓病のリスクが低く、ガンのリスクも低い。(ただしガンの種類による)
このことは、野菜ソムリエなどいわゆる食育系の人のあいだではよく理解されています。

* プラントベースと心臓病予防との関連
* プラントベースとガン予防との関連
については、
1970年代から調査が行われており、1990年代初頭には「デザイナーフーズ計画」によってガン予防に有効と考えられる農産物が発表されました。その後も研究は各地でさまざまに実施され、エビデンスも多数、蓄積されています。

科学の世界にも「流行」「トレンド」というものがあります。
最近は、「心臓病予防」「ガン予防」よりも、「メンタルヘルス」のほうが流行になっているのか、
* プラントベースとメンタルヘルスの関連
に関する研究が目立つようです。

例をあげると、スペインの大学が、15,000名の健常者を対象に10年かけて行った研究で
「日常の食生活がプラントベースになっている人はうつ病になりにくい」
という結果が出ました。

もう1つ例をあげると、イギリスの大学とオーストラリアの大学とが12,000名の健常者を対象に3年かけて行った研究で
「肉食過多の人がプラントベースにシフトすると2年以内に幸福感が上がる」という結果がでています。

また1つプラントベースを推奨する理由が増えました。


COLUMN

2020.07.03

果物を狩る?

植物性料理研究家うのゆきこです。

昭和30年代のころ、バナナは比較的珍しいものでした。
誰かの御宅を訪問する際の手土産になっていたほどです。今ではバナナはスーパーの店頭に山のように置かれており珍しくもなんともなく、手土産にもなりません。

平成のはじめごろまでアボカドも比較的珍しいものでした。「カ」に濁点をつけてアボ「ガ」ドと間違って呼んでいた人がときどきいました。アボカドの表面の皮は
中が熟すにつれ緑色から黒色へと変化しますが、アボカドが珍しかったころは人々も「食べごろ」を知らなかったため皮の色と内部の成熟度の関係を示すカラーチャートが、売場に置かれていました。

今ではアボカドはどこのスーパーにも並んでいます。「食べごろ」の知識も普及してしまったのか、カラーチャートは見かけなくなりました。

バナナやアボカドのように当初は珍しかった輸入果実が日本にも普及するいう例は他にもあります。キウィやマンゴーなどもそうした例ですね。

いっぽう、ピタヤやチェリモヤなどは、まだ「珍しい」段階にあり
普及するかどうかは未定といったところです。バオバブやジャックフルーツなどは
ヨーロッパではときどき見かけるようですが日本ではまず見かけません。

さて、
こうした南国のフルーツにはジャングルの奥地などで誰かが最初に発見し、それを文明社会に紹介したという過去があります。
だれかが発見しなければ、伝わることがありません。わたしたちが南国の果実を味わえるのはだれかが発見してくれたおかげなのです。

じつはまだ知られていない新種の果物を探して、主にジャングルを探検する専門の「職業」があります。
「フルーツ・ハンター」という職業です。
果物の世界のインディー・ジョーンズといった雰囲気です。
果物会社や種苗会社の人が会社から給料をもらってフルーツハンティングをしていますが、フリーでやっている人もいるようです。

そういう人たちがジャングルの猛獣や毒虫や病気などと戦いながら新種のフルーツを発見し、わたしたちのもとへ届けてくれていることを覚えておきたいですね。


COLUMN

2020.07.02

肉は食べる、食べない? 菜食主義は良い、悪い? 聞かれたらどう答える?

植物性料理研究家うのゆきこです。
管理栄養士さんが教えている食育講座などでは、「バランスよく食べよう」という解説が行われています。
肉も大切、野菜も大切、という立場です。ただし、
現代人は野菜不足になりがちなので、野菜を意識して多めに食べよう、ということになっています。

しかし、ベジタリアンやマクロビ系の講座では、「肉は百害あって一利なし」といった内容の話が出ます。

つまりバランス云々ではなくそもそも肉は避けなさいという主張です。そういう主張をする人々は、カール・ルイスは肉食をやめてから陸上競技の成績が上がった。ポール・マッカートニーもベジタリアンだのアインシュタイン博士もベジタリアンだ的な話をよくします。

実際、欧米には菜食主義者のアスリート、菜食主義者の映画俳優菜食主義者の科学者は多いですし、

アメリカ国民の少なくとも2000万人は菜食主義を標榜しています。

その反対に、「しっかり肉を食べよう」と主張する人もいます。そういう方々は、有名な医師のH先生は、ふだんからステーキを食べているから100歳になっても元気だった。
有名なコンサルタントのF先生も晩年になってもステーキを食べていた。
元メジャーリーガーのI選手は野菜を食べずに肉を食べていた。
登山家のMさんが高齢でもエベレストに登れたのは、日々の肉食のおかげだ。

といった話をしたりします。

また、
パレオフード=原始人が食べていたものこそ人間が本来食べるべきもの、
という考え方にもとづき、原始人は狩猟をしていたのだから肉は食べるべきものだ、
という主張もあり。
糖質制限を拡大解釈して肉食を礼賛する人もいます。

書店にいくと「肉を食べよう」的な本の隣に、「肉は食べるな」的な本が置いてあったりします。どっちなんだ!?!?と言いたくなりますね。

実際はどうかというと、専門家・権威者のあいだでも意見が分かれているというのがおそらく実情でしょう。政府の公式見解はどうかというと、

管理栄養士系の主張と同じで、「バランスよく食べよう」つまり肉もOKということになっています。
食事バランスガイドにも肉が載っています。管理栄養士は国家資格なので、国の主張と管理栄養士の主張が同じなのは当然なのですが。

さて、そういう状況ですので、「肉を食べるべきか」、「ベジタリアンになるべきか」を客観的に決めるのはとても難しいですね。しかもそこに、「魚はどうなのか」、「卵はどうなのか」、「乳製品はどうなのか」

が絡んでくると、話は一層、複雑になります。
したがって、「肉食と菜食、どちらが正しいのか」と聞かれたときには、

* 肉食を推奨する専門家もいる

* バランスを重視する専門家もいる
(日本政府はこの立場)

* 菜食を提唱する専門家もいる

ということを説明したうえで、「どれが正しいか分からないので、いつか将来、白黒がつく日までは自分で好きなほうを選んでください」

「正しい、正しくないで悩むより、食を楽しむことが大切」
という
「無責任な回答」をするのが今のところ。もっとも「客観的」でしかも「誠実」ですらあるのではないかと思っています。

この話をすると植物性料理研究家なのに菜食主義の味方をしないのか?と聞かれますが、植物性料理研究家は菜食好きですが菜食主義ではありません。

美味しい菜食料理が好きなだけです。これから菜食好きが増えるのは世の流れ。
食を提供する側も菜食好きが増えることを想定して料理の開発や食品の開発を進めることでしょう。

その結果
植物性のたべものがもっと美味しくなることを期待しています。


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